安全な高速バスをどう選ぶ? バスツアー企画業者が重視する4つのポイント

高速バスやツアーバスなど、今でもたくさんのバスサービスが販売されています。
しかしこの中には、無理を押して安い値段で走らせている会社も混じっています。

安全に利用できるバス会社を、
私たち旅行者はどう選べばいいのでしょうか。

旅行業界で仕事をしている経験から、
いくつかコツをまとめてみます。

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まず、どのバス会社なのかを知っておく

最近ではツアーバスを販売するインターネットのサイトでも、
どのバス会社を使った商品なのか、社名を出しているものがほとんどです。

集客をしているサイトや旅行会社の名前でなく、
その日実際に走らせるバス会社の名前を知っておきましょう。
この情報がなければ、安全性を判断しようがありません。

もし万一、バス会社の名前が出ていないようなサイトなら、
そのサイトごと検討の対象から外すことをおすすめします。

1.認定を受けているバス会社を選ぶ

バスツアーを企画するには、まずバス会社を選ぶ必要があります。
ただ、どこが本当に安全なバス会社か、旅行業界の人間としても、
正確に見切ることは難しいです。

ただ、それを判断できる材料を集めることはできます。

一番わかりやすいのは、「日本バス協会」という業界団体のお墨付きです。

前にもこちらでお話ししたように、
バス会社というのは、料金表を役所に提出してOKをもらわなければ営業ができません:

そしてその料金というのは、
「安全運行に必要なコスト」という観点から、算出の方法が決められています。

裏を返せば、この算出方法のルールをしっかり守っている会社は、
安全に運行する意識が高いと言えます。

とはいえ、日本国内には無数のバス業者があります。
そのすべての安全性を役所自らチェックすることには、現実的に無理があります。
実際にできていません。

そこで役所の代わりに、バス協会が
「安全性に対する取組状況が優れている事業者」を認定する制度を設けています。

これはバス会社からの申請に基づいて認定する制度です。
つまり、「うちは安全にやっていますよ」と立候補してくる業者を協会がチェックして、
「確かにここは安全性が高い」ということが確認できた会社に、認定を出すわけです。

もちろん、認定を受けているからといって、
100%の信頼はできません。

が、認定のない会社よりもある会社の方が、
より安全に利用できると判断することは可能です。

認定を受けているバス会社のリストは、
こちらで閲覧することができます:

貸切バス事業者安全性評価認定制度・認定事業者一覧(公益社団法人日本バス協会)

2.協会に加盟しているバス会社を選ぶ

認定まで受けられなくても、
そもそも「日本バス協会に入っているか」ということも一つのチェックポイントになります。

私の感覚では、「バス会社なら協会に入っているのが当たり前」と思っています。
ただ、実際には入っていない業者もそこそこあるようですね。

軽井沢で事故を起こした会社は、加盟していないようでした。

協会に入っていないことが「モグリ営業」ということでは決してありません。
役所に届出をして、営業の免許をもらっていれば、合法な営業です。

が、バス協会というのは、役所からの通達や指導などの情報を各社に伝えるパイプ役もしています。そのパイプがつながっていない会社は、「最低限知っておかなければならないこと」が伝わりにくいという状況があるわけです。

乗るなら少なくとも、協会に入っているバス会社にしておきましょう。

会員検索ページ(公益社団法人日本バス協会)

3.行政処分を受けている会社を外す

役所が定めるルールや安全基準に違反していることが判明した会社は、行政処分を受けます。
違反に対するペナルティです。

過去3年間に処分を受けた会社のリストは、こちらで見ることができます:

事業者の行政処分情報検索(国土交通省)

正直、そこそこ大きな会社さんの名前もなくはないです(笑)

「処分を受けているから即危険」という判断が可能かどうか、
そこは何とも言えないところもあります。

処分の内容もいろいろありますし、
処分を受けたことで、以降は一層気を引き締めてやっているところもあるでしょう。

そもそも、処分を受けているのは、
違反が「見つかった」会社だけです。

役所が全ての会社を漏れなく完全にチェックすることは、
実際上は不可能です。

見つからなければ、処分を受けることはありません。

が、処分リストに載っている会社と載っていない会社を比べるなら、
載っていない方がより良いかなというところです。

4.激安のサービスは避ける

とまあ、安全性を見極めるのは、プロでもなかなか大変なことです(笑)

が、一つ、かなり信頼度の高い方法は、
激安!と感じるところに手を出さないことだと思います。

前にこちらでお話ししたように、安全を確保するにはコストがかかります:

企業努力で値段を抑えることはある程度できるでしょうが、限界はあります。

他と比べて格段に安いサービスには、
何かウラがあると思った方がいいです。

バスというのは、
コストカットが安全性に直接反映する乗り物だと思います。

飛行機や列車とはちがいます。

あまりにも安いと感じるところは、
私は避けた方がいいと思います。

4点ほどチェックポイントを上げてみました。

全ては確率の話です。
激安のバスに乗ったとしても、
間違いなく事故に遭うわけではありません。

この確率をどう見積もるか。
集めたデータをどう読み取るか。

最終的には個人の判断です。

とても用心深い人なら、
「長距離バス(特に夜行バス)には乗らない」
という道を選ばれるかもしれません。

私は個人的に、そういう判断をする人に対して
「気にしすぎや!」
と笑い飛ばす気にはなれません。

一般的に「バスとは安い乗り物だ」と思われています。
そもそもそこに大きな誤解があると私は思います。

長距離バス、特に夜行バスというのは、
本当はかなりゼイタクな乗り物です。

次はそのあたりのお話をします:

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