【第2回】あなただって、流しの下に骨を隠している

〝家庭〟って不思議です。

「国内」のことを ‘domestic’ といいますが、
この言葉には、「家庭内」の意味もあります。

要は「内っ側」という意味です。

海外に行ってみると、
国境を超えて入った「内っ側」には、
独特の文化や習慣があります。

外側の人間である外国人の目には
奇妙に映るものも少なからずあるし、
それを見つけ出すことが
海外旅行の楽しみでもある。

でも、外の人間がどう見ようとも、
内側ではそれが「当たり前」
ただそれだけのことです。

さて、「国内」と同じように、
「家庭内」でもけっこう奇妙なことが
多々巻き起こっています。

でも「家庭内」というのは
「国内」ほど多くの外の目が入り込まないエリアなので、
その奇妙さが温存されているのですね。

そんなようなお話をしています。

流しの下の骨

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podcast きりん屋/国本豊泰

同じような事例で、
こんな話もあります。

昔、友達の えりさんから聞いて、
ビックリこいたエピソードです。

文章でどうぞ。

*****

○えりさんの話○

わたしはYちゃんの家に遊びに行くのが好き。

Yちゃんのお家はお金持ち。
かわいい庭のついた広い家に住んでいるし、
外国の大きな車にも乗ってる。

わたしたちはいつもユニクロやファッションセンターしまむらで買った服を着ているけど、
Yちゃんはお母さんと一緒に梅田の阪急百貨店へ行って、そこに入っているブティックで買うんだって、言ってた。

Yちゃんのお母さんはとても優しくて、いつもにこにこしてる。

お茶の時間になると、いい香りのする紅茶と、ケーキとかクッキーとかシュークリームとか、とってもおいしいお菓子を出してくれるし、

わたしたちが帰る時は、
ひとりひとりの家まで、大きな車で送ってくれる。

ほんの少しの時間だけど、庶民のわたしたちもお嬢様気分。

だからわたしたちはみんな、Yちゃんの家に遊びに行くのが好き。

でも、Yちゃんの家に行く時、
わたしはいつも自転車で行くことにしている。

なぜって、車で送ってもらった子はみんな、
家に着いて降ろされる時、
Yちゃんのお母さんにお金を取られるから。

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コメント

  1. 加藤江里 より:

    先生!!この話、わたしも覚えています。笑
    ほんとに度肝抜かれる話でしたよね。

    すっかり異文化に触れることに疎遠になった気がしてましたが、見方を変えれば日々に転がっているのかもですね。
    そう思うとワクワクしてきましたよ。

  2. くにもと より:

    出たー! 「えりさん」!笑

    ほんま、あなたのお友達のこの話はねー、
    きっと一生忘れられんへんわ。

    「こんなことあるの?!」ていうのと、
    「ああ、全っ然理解はできひんけど、でもあるんかなぁ」ていう理不尽な納得感と。

    異文化なんて、そっこら中に転がってる。

    それは「あるかないか」じゃなく、
    「見出だすことができるかできないか」なんでしょう。

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