海外旅行中、体調を崩した時は「とにかく休むこと」が大切です。
そんな話をこちらでしました:
ただし、これはあくまで症状が比較的軽い時に限った話です。
しんどさや痛みで居ても立ってもいられないような時は、
迷わず病院に行くこと。
その他の選択肢はありません。
とはいえ、日本にいても病院というのはなかなか足を運びにくいところです。
人にもよるんでしょうが、私なんかはできうる限り行きたくない(笑)
それが勝手のわからない海外でとなると、
なおのこと躊躇してしまいます。
相手はお医者さんだけに、難しい英語とか話されるんちゃうかという心配も先立ちます。
私自身、家族の付き添いではありますが、
海外旅行中に2回ほど病院に行ったことがあります。
行ってみれば、意外とどうってことないものです。
これはこれで新鮮な体験にもなります。
そのあたりのお話をいたしましょう。
英語ができなくても病院へは気軽に
「体調が悪くなったら病院へ行く」
海外旅行でこの基本がなかなか守れない一番の原因は、
やはり言葉についての不安です。
ただでさえ不安な外国語の世界で、
自分の体調や病気の症状なんていう専門的なことを説明するのは、
かなり高いハードルです。
私は最小最低限の日常英会話は何とかやりますが、
病状の説明なんていうレベルになると全く自信がありません。
それでも一度、シンガポールでお医者さんに行ったことがあります。
一緒に行ってた子どもが熱を出したからです。
自分のことなら無理にでも我慢しますが、
子どもの病気となると、やっぱり放っておけませんので。
加入していた旅行保険のコールセンターで紹介してくれた病院へ行きました。
旅行者が病院へ行くルートは、
たいてい保険会社からの紹介になるでしょう。
安心ですよ。
保険会社と提携している病院は、外国人慣れしています。
言葉が不自由な患者の対応も当たり前なわけです。
シンガポール人の英語というのはなかなか難しくて、
私レベルでは日常会話でもほとんど理解できませんが、
診察してもらったお医者さんのおっしゃってることも、やっぱりほとんどわかりませんでした(笑)
でも、行ってみて「なるほどその手があるのか」と納得したのは、
お医者さんがグーグルの翻訳を使って説明してくれたことです。
診察室にはインターネットにつながったパソコンがあります。
「鼻水」とか「抗生剤」とか「脱水症状」とかいう難しい単語は、
要所要所でグーグル翻訳をはさみながら説明してくださいました。
こちらも問題なく理解できるわけです。
旅行客慣れしてると違うなあと感じました。
ですが、考えてみたらお医者さんというのは、
極端な話、意識を失って運び込まれてくる無言の患者さんにも、
何なりと処置を施すのが仕事の人たちです。
熱が何度あるかは体温計で測ればわかるし、
聴診器やノドを見たりとかいう診察も、無言でできます。
要は行ってみたら何とでもなる世界です。
自分自身(の語学力)ではなく、相手を信頼して行ってみたらいいんだと思います。
シンガポールのお医者さんは、
若い先生でしたが、とても気さくな感じの方で、
リラックスして診察を受けることができました。
このへんもプロだなあと感じましたね。
とはいえ、まったく何の準備もなく行くのはやはり不安でしょうから、
ある程度の英単語(現地語)くらいは仕入れておくとより安心です。
「旅の指さし会話帳」という有名なシリーズの本があります。
こんな感じのやつです:
これには病気関係の単語や表現もイラストと一緒に乗ってますから、
文字どおり指で差すだけで相手に伝えられます。
地球の歩き方なんかにも、巻末に「旅の言葉」的な感じで
似たような単語集があります。
そんなので十分だと思います。
こういう指さし系のコミュニケーションツールって、
特に旅慣れた人や英語が話せる人の中にはバカにする人もいますが、
やっぱり便利なものです。
持っているだけで安心してお医者さんへ行ける
という効果だけでも大きいです。
このシンガポールの他にもう一度、私が病院へ足を運んだのは、
バンコクでうちの妻を連れて行った時のことでした。
続きはこちらでお話ししています: